夏休みの子どもたちが香川大学病院で医療について学ぶ

香川県の大学病院で、夏休み中の小学生が参加して医療機器を見学したり、人体の仕組みを学んだりする体験教室が開かれました。

体験教室は、香川県三木町の香川大学医学部附属病院で開かれ、小学生14人が参加しました。

会場となった部屋には、手術室に見立てて人形が手術台に乗せられ、実際に使われている多くの機器が並べられていて、医療用の作業着を身につけた子どもたちは興味深そうに見入っていました。

そして、病院職員から、モニターに表示された心電図や血圧などの数値に異変があれば、患者に声をかけて意識があるかどうか確認するなどといった手術室での仕事について説明を受けていました。

また、風船やストローを使って肺の仕組みについて学ぶ工作も行われ、子どもたちは、横隔膜が縮んだり緩んだりすることで息が吸えることを確認していました。

参加した小学5年生の男の子は「将来の夢が小児科医なので、いい体験ができてよかったです」と話していました。

大学病院の門脇則光病院長は「高齢化に伴い、医療や福祉の重要性は増してくるので、教室を通じてこうした分野に関心を持つ子どもが増えてくれたらいいです」と話していました。