「県展」県内の芸術家作品を一堂に展示 ことしは若手の作品も

香川県内のさまざまな分野の芸術家や個人の作品などを一堂に展示する香川県美術展覧会・県展が高松市の県立ミュージアムで開かれています。ことしは若手作家の支援として去年の受賞者の作品も展示されています。

県展はことしで88回目を迎え、高松市の県立ミュージアムでは、絵画や立体、工芸、書、写真の5つの部門に出品されたおよそ900点のうち、入選した作品などおよそ500点が3回に分けて展示されます。

また、ことしは若手の発表機会を設けようと去年の県展の受賞者のうち、40歳以下の3人の作品も展示されています。

このうち若手作家、さぬき市出身の角田健夫さんの作品「瀬戸の凪」は、青と白のグラデーションで瀬戸内海を表現したキャンドルとアロマを用いて五感で楽しめるようになっています。

また、絵画の部門で最優秀賞にあたる県知事賞を受賞した、大北正明さんの作品「人生100年ー未来へー」は、描かれた島や老人が、どこか寂しげな未来を表現していると評価されました。

香川県立ミュージアムの学芸員の窪美酉嘉子さんは「今回は地域や世界、生き方を表現した作品が出品されているので自分の身近な暮らしと比べて楽しんでほしい」と話していました。

県展は
▽絵画と立体の部門が7月15日まで、
▽工芸と写真の部門が7月19日から25日まで、
▽書の部門が7月29日から8月4日まで展示されます。