西日本豪雨で石垣が崩落して6年 丸亀城の復旧工事 今も続く

西日本豪雨の影響で香川県丸亀市の丸亀城の石垣が崩落してから今月7日で6年になりますが、石垣の復旧工事は今も続き、来月から石の積み直しが始まる予定です。

国の史跡に指定されている丸亀城は、6年前の7月7日、西日本豪雨の影響で「帯曲輪」の石垣の一部が崩れ、その後も台風に伴う大雨などで大規模な崩落が相次ぎました。

「帯曲輪」と、その上側にある「三の丸」の石垣の復旧工事は今も続いていて、崩れた石などを取り外す作業が去年完了し、来月からは石の積み直しが始まる予定です。

積み直しにあたっては、大雨に対応するため、現代工法を取り入れて排水機能を充実させるほか、雨水などの侵入防止対策をすることにしています。

当初は、ことし3月の工事完了を目指していましたが、想定外の被害が見つかったことなどから、4年遅れとなる令和10年3月の完了を目標としています。

丸亀市教育委員会文化財保存活用課丸亀城管理室の大林隆之室長は「当初の予定では完了だったがやっと折り返し地点だ。高さ31メートルもの崩落した石垣を積むのはおそらく日本で初めての試みで非常に難工事が予想される。美しい石垣をもう1度というスローガンのもとに頑張りたい」と話しています。