高松の繁華街で男性殴ってけがさせた疑い 飲食店経営者を逮捕

先週、高松市の繁華街で、男性が殴られて転倒し、頭などに大けがを負う事件がありました。警察は、男性を殴ってけがをさせた疑いで飲食店経営者を逮捕し、詳しいいきさつを調べています。

警察によりますと、6月27日の午前3時すぎ、高松市古馬場町の路上で高松市の60代の男性が、顔を殴られて転倒し、頭などに大けがを負いました。

さらに、男性が、その場に倒れていたところ、通り過ぎた車にひかれ、足首を骨折したということです。命に別状はないということです。

車の運転手から「人をひいた」との通報を受けて警察が付近の防犯カメラを調べたところ、高松市の50代の飲食店経営者が男性を殴ってけがをさせた疑いが強まり、4日、傷害などの疑いで逮捕しました。

飲食店経営者は、警察の調べに対し「暴行を加えて、けがを負わせたことや路上に放置したことに間違いない」と話し、容疑を認めているということで、警察は、事件の詳しいいきさつを調べています。

現場は、ことでん=高松琴平電気鉄道の瓦町駅から北に500メートルほど離れた飲食店などが並ぶ繁華街です。

【繁華街の取り締まりを強化】
高松北警察署によりますと、今回の事件現場を含めた高松市の繁華街では、新型コロナの規制緩和以降、飲酒によるトラブルや少年の非行などが目立っているということです。

そこで高松北警察署は、5日から、署をあげた取り締まりに乗り出します。

期間は8月末までで、延べおよそ200人の警察官を動員するということです。

これだけの規模で取り締まりを行うのは珍しいといいます。

対象となるエリアは、瓦町駅付近、古馬場町それに、丸亀町エリアなどで、1回の取り締まりで、10人の警察官が歩いて警戒にあたります。

警察によりますと、瓦町駅周辺では、未成年の飲酒といった少年の非行、古馬場町と丸亀町周辺では、飲酒によるトラブルや違法な客引き行為、それに、飲酒運転などの取締りを行うということです。

また、違法な営業をしていないか確認するため、風俗店への立ち入り検査も視野に入れているということです。

高松北警察署は「少年の非行、飲酒によるトラブル、違法な客引き行為や風俗営業、飲酒運転などの総合的な対策を強力に推進し、繁華街の安全・安心の確保に努めたい」としています。