高松市委託の会社 災害関連など1600人余の個人情報流出

高松市が案内文などの印刷を委託している会社がサイバー攻撃を受け、1600人あまりの住所や氏名などの個人情報の漏えいが確認されたと発表しました。

個人情報の漏えいがあったのは高松市が案内文などの印刷を委託している、京都の会社「イセトー」です。

高松市によりますと、ことし5月下旬に、この会社から内部のサーバーが身代金要求型のコンピューターウイルス、「ランサムウエア」に感染したが個人情報の漏えいのおそれはないという連絡がありました。

ところが1日になって、会社から、市が会社に印刷を委託していた個人情報を含むファイルが一時、インターネット上でダウンロードできる状態になっていたと連絡があったということです。

この個人情報は
▽災害時の「個別避難計画」に関する案内文などを郵送する1595人分と
▽予防接種の予診票を郵送する10人分のあわせて1605人分の氏名や住所などで、6月18日の午前11時から午後10時半までダウンロードできる状態だったということです。

このほかにも高松市が会社に印刷を委託していた個人情報が漏えいしたおそれがあり会社が、調査しているということです。

高松市は、これまでに悪用や被害の報告はないとしていますが、会社に被害の詳しい状況を調べるよう求めていて、調査結果を踏まえて今後の対応を検討するとしています。

イセトーは、ホームページ上で「大切な情報の流出という事態となり、誠に申し訳ございません。この事態を真摯に受け止め、引き続き外部専門家と連携のうえ、調査の結果、事実関係が明らかになりましたら、速やかにご報告いたします」としています。