高松空襲から79年 犠牲者を追悼する式典

太平洋戦争末期の高松空襲から、4日で79年になるのを前に、高松市で空襲の犠牲者を追悼する式典が行われました。

昭和20年7月4日の未明の高松空襲では、市街地のおよそ8割が焼けて1359人が犠牲になりました。

式典は戦災犠牲者を慰霊するために建てられた中野町の六角堂で行われ、ことしは、遺族や地元の小学生などおよそ130人が出席しました。

はじめに参加者全員で黙とうを捧げたあと、六角堂保存会の水谷千種会長が「戦争を知らない世代が市の人口の9割となったが、戦争の悲惨さを語り継ぐことが私たちの使命だ。2度と繰り返してはならない戦争と平和の尊さを子どもとともに学び、これからもできる限り努力を続けていきたい」とあいさつしました。

これに続いて地元の亀阜小学校の4年生、およそ80人が、犠牲者を悼んで歌を披露したあと参加者たちが白い菊の花を献花していました。

六角堂保存会の石井雪雄副会長は「次の世代には今までと同じようなやり方でなくても良いので、お参りだけはしてもらえればと思う」と話していました。