野犬などの殺処分件数 香川県が再び全国で最多に

香川県内で殺処分された犬は、2022年度はあわせて322頭で、前の年度から29頭増え、全国の都道府県で最も多くなりました。
県は「地域住民とともに、保護が必要な犬を減らすための取り組みに力を入れていきたい」としています。

環境省のまとめによりますと、2022年度の1年間に香川県内で野犬として保護されたり、飼い主に捨てられたりして保健所に引き取られた犬のうち、新しい飼い主が見つからず、殺処分された犬はあわせて322頭でした。

前の年度と比べて29頭増え、全国の都道府県で最も多くなりました。

また、同じ年度に保健所が引き取った犬の数はあわせて1220頭で、全国で2番目に多くなりました。

香川県は、殺処分された犬の数が2020年度まで8年連続で全国で最も多くなっていましたが、県と高松市が、保健所が引き取った犬や猫を新たな飼い主へ譲渡する拠点施設「さぬき動物愛護センター」を2019年度に整備したこともあり、殺処分の数は減少傾向でした。

香川県は「保護した犬の譲渡だけでなく、保護が必要な犬を減らすために、地域住民と一緒に、野犬や無責任な餌やり行為を防止するパトロールなどにも力を入れていきたい」としています。