”日本一赤いみかん” 小原紅早生の初競り 最高1箱40万円

「日本一赤いみかん」とも言われる、香川県のオリジナル品種、「小原紅早生」の初競りが、21日、高松市で行われ最も高いもので1箱40万円の値がつけられました。

濃い紅色の皮が特徴の「小原紅早生」は、昭和48年に坂出市の農家で発見された突然変異したみかんで、平成5年に品種登録されました。

21日朝は、午前7時からハウス栽培された「小原紅早生」の初競りが、高松市中央卸売市場で行われました。

およそ700キロが競りにかけられ、ことしの最高値は1箱2.5キロ入りで40万円となり、去年より10万円高い値が付きました。

ハウス栽培の「小原紅早生」は、お中元などの贈答品として人気ですが、県や生産者団体によりますと、近年は生産者が減っていて、現在は高松市内の4軒の農家のみが生産しているということです。

最高値で落札した高松市の仲卸業の山下賢也さんは「生産者のコスト、経費がすべて上がっている中でも生産を続けてほしいという気持ちから40万円の値をつけました」と話していました。

JA香川県高松市西部地域温室みかん部会の小林康彦部会長は、「ことしは春先の天候がよかったので、味も色もいいと思います。店頭で見かけたらぜひ、手に取って食べていただきたいです」と話していました。

ハウス栽培の「小原紅早生」の収穫は、8月下旬まで行われ、去年並みのおよそ35トンが県内を中心に出荷される見込みだということです。