坂出市 ネット上のひぼう中傷防止条例案 10日から意見募集

香川県坂出市は、インターネットを使ったひぼう中傷などを防止するための条例の制定を目指していて、4日市議会の委員会で条例案の概要を示しました。

坂出市は市民がインターネット上でのひぼう中傷などの被害者や加害者とならないよう、防止するための条例の制定に向けて準備を進めています。

条例案では、被害者や加害者を生まないための施策を推進していくことが、市の責務だとしています。

そのうえで、基本的な施策としてひぼう中傷などの問題に対する市民の理解を深めることや、正しい情報と誤った情報とを見極める、インターネットリテラシーの向上を図ること、それに被害者からの相談体制の整備などを盛り込んでいます。

市によりますと、インターネット上のひぼう中傷などの防止に関する条例を制定するのは、四国では坂出市が初めてだということです。

坂出市人権課の山下久光課長は「条例案について現状、罰則などは設けないことにしているが、インターネット上には誤った情報も氾濫する中、市民ひとりひとりがどれが正しい情報か理解して、誤った情報を拡散しないような環境をつくっていきたい」と話しています。

今後、市民からの意見募集が今月10日から来月11日まで行われ、市は今年度中の条例の制定と施行を目指すことにしています。