県内の空き家数が過去最多 池田知事 “撤去のペース早める”

香川県内の空き家が去年、9万戸余りと、過去最多になったことについて、池田知事は「大きな県政の課題だ」とした上で、老朽化した空き家の撤去のペースを早めていく考えを示しました。

4月に発表された国の「住宅・土地統計調査」の速報値によりますと、去年10月時点での香川県内の空き家はおよそ9万1000戸と過去最多になりました。
率にして18.5%となり、前回、平成30年の調査よりも0.4ポイント増加しているほか全国平均を4.7ポイント上回っています。

この結果について、池田知事は27日の会見で「かなり高いレベルであり、大きな県政の課題だと考えている。できるだけ早い時期に私から直接、市や町に話をして、老朽化した危険な空き家の撤去のペースを早められないか働きかけていきたい」と述べました。

そのうえで、空き家の適切な管理方法や相談窓口などを掲載したチラシを、今年度から県内の全世帯に配布するほか、自治体から指定されたNPO法人などが所有者を探したり空き家の管理などを代行したりする制度の活用を進めていきたいとしています。

また、ことしカメムシが大量発生していることについて「現時点で農業や、衛生上の問題も含めて具体的な被害の報告は受けていない。今後、関係部局からも状況をしっかり聞いて適切に対応したい」と話していました。