丸亀城で「城泊」7月開始前にオープニングセレモニー

丸亀市の丸亀城で、城内にある建物に宿泊できる「城泊」が、7月から始まるのを前にオープニングセレモニーが開かれました。

丸亀城は、江戸時代以前に建てられた天守が現存する全国12の城の1つで、7月から、城内の三の丸にある「延寿閣別館」に宿泊する「城泊」が始まります。

これを前に、21日、オープニングセレモニーが開かれ、丸亀市の松永恭二市長が「城泊を1つの起爆剤として市民の誇りとする丸亀城を国の内外の人たちに広くその価値を知ってもらい、城下町丸亀の観光まちづくりを推し進めたい」とあいさつしました。

そして、関係者がテープカットをして城泊のスタートを祝いました。

丸亀城の城泊は、基本パッケージが1泊2日朝夕2食付きの2人利用で、税込み126万5000円です。

基本パッケージには、太鼓の歓迎演奏や国の重要文化財に指定されている天守を貸し切ってのナイトラウンジ、それに、丸亀うちわの制作体験などが含まれるほか、周辺の事業者と連携して和菓子作り体験などさまざまなオプションプログラムも用意されていて、地域経済の活性化につながることも期待されています。

城泊は、5月1日から公式ホームページで予約を受け付けていて、これまでに海外からの2組を含めて7組の問い合わせがあり、4組が調整中だということです。

延寿閣別館は、丸亀藩の藩主だった京極家の東京・麻布にあった屋敷の一部を移築した建物で、6月21日から3日間、一般の人たちを対象にした見学会が開かれます。