インフルウイルス含む排水流出“人体などへの影響なし”観音寺

先月、観音寺市にあるインフルエンザのワクチンを製造する事業所で、インフルエンザウイルスを含む排水が、適切な処理を経ないまま、近くの河川に流出したことがわかりました。事業所を運営する法人は、人体や動植物への影響はないとしています。

一般財団法人「阪大微生物病研究会」によりますと、研究会の子会社「BIKEN」の、観音寺市八幡町にある事業所で、先月16日、インフルエンザウイルスを含んだ洗浄排水、最大およそ5200リットルが、ワクチンの原液を製造するタンクから、滅菌などの処理をしない状態で近くの河川に流出したということです。

前日に製造工程で発生したトラブルの復旧に伴うミスが原因だということです。

洗浄排水に含まれるインフルエンザウイルスは、アルカリ性の排水と混ざり、活性化しなくなることから、研究会は、人体や動植物への影響はないとしていて、流出した河川の水質調査の結果でも問題はなかったということです。

また、ワクチンの供給への影響もないとしています。

阪大微生物病研究会は「地域の皆様をはじめ関係者の皆様に、ご迷惑・ご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」とコメントしていて、引き続き、環境への影響や原因の調査を行って、再発防止策を検討するとしています。