坂出市が “終活”支援事業 葬儀や遺言などの情報を市に登録

人生の終わりに備えて、受けたい医療や葬儀などをあらかじめ考える「終活」を支援するため、香川県坂出市は、市民が葬儀の契約先や遺言書の保管場所などの情報を市に登録する「終活支援事業」を今年度からスタートさせました。

終活の支援事業は、単身の高齢者や高齢者のみの世帯が増加し、終活に関する不安を抱える人が増えていることから、坂出市が今年度から始めたもので、対象は原則として65歳以上の市民です。

このうち、終活登録事業では、延命治療を希望するかどうかや葬儀や遺品整理の契約先、それに遺言書の保管場所など、終活に関連する情報を市に登録すると、携帯用の登録証が交付されます。

登録した人が病気や事故で意思表示ができなくなったときや死亡したときに、消防や警察など関係機関からの問い合わせに対して、市が必要な情報を提供します。

登録された情報は、指定した人や緊急時の関係機関からの問い合わせに限定して開示されます。

また、終活サポート事業では、市が、葬儀や供養、相続や遺言など終活に関する相談を受け付け、必要に応じて専門の事業者などを紹介します。

終活を支援する事業は、県内の自治体では坂出市が初めてです。

坂出市は「誰もが迎える人生の終えんへの準備を整えるとともに、家族や親族などと話し合うきっかけにもしてもらい、住み慣れた地域で安心して生活していく一助になれば」と話しています。