機動隊員や若手警察官が警備訓練 「DJポリス」が講師に

機動隊員や若手警察官が警備訓練 「DJポリス」が講師に

機動隊の隊員や若手警察官を対象に、大規模な災害の発生やイベントなどでの雑踏で、混乱が起きないように警備するための訓練が、23日、高松市の県警察学校で行われました。

この訓練は、県警察本部が災害時やイベントなどで大勢の人を安全に誘導する方法を学ぼうと開き、機動隊員と若手警察官あわせておよそ90人が参加しました。

警察庁のいわゆる「DJポリス」が講師を務め、人混みの中で事故が起きないための呼びかけや誘導の方法を指導しました。

この中で、DJポリスは、初詣や花火大会などの雑踏では、割り込みが事故の原因になることを丁寧に説明することや、マイクを使う際は、人さし指を鼻先に近づけて聞き取りやすい声で呼びかけることが必要だとアドバイスしました。

このあと、高松市内で震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令されたことを想定した訓練が行われ、参加者はパトカーに乗車し、海岸付近の人に津波避難ビルに向かうよう呼びかけました。

また、花火大会の雑踏を想定した訓練では、観客役の警察官らが興奮した様子をみせると、参加者はDJポリスの指導をもとに、前の人を押したり、立ち入り禁止の区域に入ったりしないように丁寧に説明しました。

訓練に参加した中国四国管区機動隊の安冨裕貴分隊長は「現場経験の豊富な指導官の声は、聞き取りやすかった。県民の信頼と安心のために力を発揮できるように訓練に励みたい」と話していました。