外国人材確保へ 就職移住支援センターにコーディネーター配置

香川県は、高松市にある「就職・移住支援センター」に、県内の企業と就職を希望する外国人とのマッチングを行う専門のコーディネーターを23日から配置し、高度な知識やスキルを持つ外国人材の確保に力を入れることになりました。

専門のコーディネーターは、日本人のスタッフ2人が交代で週に3日、高松市にある「就職・移住支援センター」に常駐し、それ以外の平日は、電話や電子メール、オンラインで対応します。

人材を紹介する事業者や留学生を受け入れている大学や専門学校などと連携して、採用を希望する企業と就職を希望する外国人との間で仕事の内容や勤務条件などについて調整を行うほか、就職を希望する外国人が県が運用する就職支援サイト、「ワークサポートかがわ」に登録するよう働きかけるということです。

香川労働局によりますと、県内で働く外国人労働者は、去年の10月末の時点で製造業を中心にあわせて1万2302人で、ハローワークへの届出が義務化された平成19年以降で最も多くなりました。

一方で、県内の有効求人倍率は1倍を大きく上回る状態が続いていて、人手不足に悩む企業の人材確保が、喫緊の課題となっています。

コーディネーターとして配置された猪熊三穂さんは「外国人の方がここに来れば就職の対応をしてもらえるという認識が広がるようにしたい」と話しています。

また、県労働政策課の渡邉篤志課長は「人材不足とグローバル化という2つのニーズに対応し、県内の企業が持続的に発展していけるよう取り組んでいきたい」と話しています。