「障害者の避難に理解を」高松市で住民らと防災を考える催し

災害時の避難に支援が必要な障害者への理解を深めてもらおうと、高松市の障害者施設で地元住民らと防災について考える催しが開かれました。

この催しは、災害が起きた際に地元住民と連携しながら障害者施設の利用者の避難や支援ができるよう、高松市にある施設と住民が協力して初めて開いたものです。

会場には、身体障害者や高齢者などが使いやすいように、手すりや杖を置くことができる段ボールトイレが展示されたほか、座ったまま楽しむことができる卓球の体験コーナーなどが設けられ、住民らは施設の利用者と交流を深めていました。

また、非常食を調理するコーナーでは、参加者がお湯を袋に入れるだけで作ることができる米にカレーのルーをかけて味わっていました。

参加した50代の男性は「大きな地震が起きるかもしれないので食べてみました。米は少し硬めですが食べやすいです」と話していました。

催しを企画した施設の鵜川和志理事長は「今後もこうしたイベントを定期的に開き、災害時に住民と施設の利用者や職員が助け合う関係を築いていきたい」と話していました。