中四国初のAI開発データセンター 綾川町と高松市に設置へ

東京の企業が中四国で初めてAIを開発するためのデータセンターを香川県の綾川町と高松市に設置することが分かりました。

これは19日、香川県が会見をして明らかにしました。

それによりますと、東京に本社があるデータセンターの運営会社の「ハイレゾ」が子会社の「ハイレゾ香川」を設立し、AIを開発するためのデータセンターを設置する予定だということです。

データセンターが設置されるのは綾川町の旧綾上中学校の体育館と、高松市林町にある研究施設「RISTかがわ」の2か所です。

この2か所にあわせて200台のサーバーを設置する予定で、これらの機能をあわせると、スーパーコンピューター「富岳」のおよそ1.7倍の計算処理能力があるということです。

県によりますと、香川県は比較的、災害が少ないことや廃校などの既存施設を使用できることなどを設置の理由にあげているということです。

総事業費はおよそ200億円で、高松市の施設はことし10月、綾川町の施設は来年の夏ごろに開設する予定です。

AIを開発するためのデータセンターの設置は中四国では初めです。

県商工労働部の寺嶋賢治部長は「県内企業のAIの活用促進や情報通信関連産業の立地がさらに進み、県内経済の発展に貢献すると期待している」と話しています。