丸亀と多度津の漁協が合併で調印 高齢化や組合員の減少が課題

高齢化や組合員の減少から香川県の丸亀市と多度津町にあるそれぞれの漁協が合併することになり、17日、調印式が行われました。

香川県内で、漁協が市や町の枠組みを越えて広域で合併するのは、これが初めてです。

丸亀市内で行われた調印式には、丸亀市漁業協同組合と多度津町漁業協同組合の組合長らが出席し、2つの組合が合併して、ことしの7月1日に「中讃西部漁業協同組合」を新たに設立する契約書に調印しました。

漁協は、正組合員の数が20人未満になった場合は解散することが法律で定められていますが、県によりますと、双方の正組合員は、それぞれ20人あまりだということで、高齢化や組合員の減少が課題となっています。

合併後に設立される「中讃西部漁業協同組合」は、正組合員数が45人で、事務作業を一元化することで経費の削減も図ることができるということです。

漁協の合併は、平成13年以降、県内各地で行われていますが、市や町の枠組みを越えた広域での合併は県内では初めてです。

漁協の合併推進協議会の会長を務めた志摩由紀子さんは「持続可能な新しい漁業で、安心して組合員たちが生活できるように尽力していきたい」と話していました。