マイナカード使ったコンビニ交付サービスで住民票誤交付 高松

マイナンバーカードを使い、全国のコンビニエンスストアで住民票の写しなどの証明書を交付する行政サービスをめぐって、高松市は市内のコンビニで男性が住民票の写しを申請しところ、誤って別の女性に交付されていたことを明らかにし謝罪しました。

高松市によりますと今月4日、市内のコンビニで60代の男性が自分の住民票の写しの交付を申請したところ、ほぼ同じ時刻に別のコンビニで住民票の記載事項証明書を申請した50代の女性のもとに男性の住民票の写しが印刷されて交付され、男性のもとには何も交付されなかったということです。

誤って交付された住民票の写しはコンビニで細かく裁断して破棄されたということで、市は個人情報のさらなる流出はなかったとしています。

市やシステムを運営する富士通のグループ会社によりますと、一部のプログラムの設定に誤りがあったことが原因で、高松市のシステムのデータが更新されている間に2つ以上のコンビニから同時に申請された場合、あとから申請した人のデータが先に申請した人のデータに上書きされる形で交付されたということです。

同様のケースはほかでは確認されていないということです。

一方、富士通のグループ会社が運営するシステムについては、去年、別人の証明書が発行される不具合が香川県以外の全国各地で確認されていて、高松市は会社に対して、管理体制の抜本的な改善など再発防止策の徹底を求めています。