車いすタクシー サクラの名所で試験運行 三豊市 紫雲出山

県内有数の桜の名所、三豊市の紫雲出山で、ことしは桜のシーズンに期間限定で車いすのまま乗車できるタクシーが試験的に運行し、最終日の10日は観音寺市の男性が花見を楽しみました。

三豊市の紫雲出山は山頂付近に植えられた桜と瀬戸内海を一望する景色が楽しめる県内有数の桜の名所で、ことし初めて3月23日から4月10日までの期間限定で、車いすのまま乗車できるタクシーが試験的に運行されました。

最終日は、観音寺市の毛利公一さんが、ふもとの大浜漁港で車いすのままタクシーに乗り込み、山頂へと向かいました。

そして特別にタクシーで山頂まで乗り入れ、車いすにのったままタクシーを降りて、満開の桜と瀬戸内海を楽しみました。

毛利さんは「本当に春を感じる最高のロケーションです。みなさんと同じような景色を、いくつになっても、どんな体の状態になっても楽しめるというのはいいです」と話していました。

車いすタクシーは10日までの運行期間中、あわせて6件の利用があったということです。

運行を企画した三豊市観光交流局の石井紫チーフマネージャーは「利用者から、『車いすのままの乗れるタクシーのサービスを待っていた』と言ってもらってうれしかったです。今回は試験的な運行でしたが、多くの人が利用できるよう時間帯も広げて実施していきたい」と話しています。