知的障害者支援施設 職員退職相次ぎ 高松市長が派遣依頼

高松市にある民間の知的障害者支援施設で去年、職員が相次いで退職したため、一部の入所者との契約を解除したことについて、高松市は県の知的障害者福祉協会に対し、職員をこの施設に派遣するよう文書で正式に依頼しました。

高松市三谷町にある知的障害者支援施設「ウインドヒル」では去年6月から7月にかけて職員のおよそ3割にあたる11人が相次いで退職しました。

その後、施設側は、「利用者への安全なサービスの提供が維持できない」として入所していた11人に対して契約を解除する通知を出し、このうちの9人の保護者が、高松地方裁判所に入所の継続などを求める仮処分を申し立てましたが、裁判所は、3月27日付けで申し立てを却下しました。

これを受けて、高松市の大西市長は9日の定例の記者会見で、「裁判所の仮処分を却下する決定書の中に、福祉行政で迅速な対応が図られることを切に願うという内容もあるため、障害のある方に寄り添いながら個別の相談などに引き続き対応したい」と述べました。

そのうえで、高松市が県知的障害者福祉協会に対し、4月3日付けの文書でこの施設に職員を派遣するよう依頼したことを明らかにしました。