京極家家宝の脇差「ニッカリ青江」3年ぶりに公開 丸亀市

丸亀藩の藩主だった京極家の家宝として受け継がれ、人気ゲームでキャラクター化された名刀が3年ぶりに公開されることになりました。

公開される名刀は、南北朝時代に作られたとされ、江戸時代に丸亀藩を治めていた京極家の家宝として代々受け継がれてきた「ニッカリ青江」と呼ばれる脇差です。

にっかりと笑う女の幽霊を切ったという逸話がその由来だとされています。

日本刀を擬人化したゲームでキャラクター化されたことをきっかけに、女性ファンなどの間で人気を集めていて、丸亀市観光協会によりますと3年前に公開した時には、コロナ禍だったにもかかわらず1か月の間におよそ1万1000人が見に訪れたということです。

丸亀市では、ことし7月から丸亀城の中にある建物で宿泊できるサービス「城泊」がはじまることにあわせて誘客をはかろうと、「ニッカリ青江」を3年ぶりに公開することを決めました。

ことし10月12日から11月17日までの間に丸亀市立資料館で日本刀を集めた企画展を開き、その中で展示することにしています。

丸亀市観光協会は、観光客が丸亀城内をめぐる際の音声ガイドで人気を集めたゲームとコラボレーションすることも予定しているということで、「訪れた人たちが市内に宿泊したり、周遊してもらえるように検討している」としています。