教員12人 残業代など1億3000万円余未払い賃金求め提訴

丸亀市にある大手前丸亀中学・高校の教員12人が、残業代が支払われていないとして学校を経営する法人を相手取り、未払いの賃金などあわせて1億3000万円余りの支払いを求める裁判を起こしたことが分かりました。

高松地方裁判所丸亀支部に訴えを起こしたのは、丸亀市の大手前丸亀中学・高校に勤務する20代から40代の教員12人です。

訴えによりますと、原告の教員は、法人が定める▼平日7時間50分、▼土曜日4時間50分の労働時間を超えて働いていたにも関わらず、残業代が支払われていないとして学校を経営する法人「倉田学園」に対し、去年までの3年間の未払いの賃金など、あわせて1億3000万円余りの支払いを求めています。

訴えによりますと、1人あたりの請求で最も多いのは、2285万円余りだということです。

学校法人「倉田学園」は、NHKの取材に対し、「今後は残業代を支払っていかなければいけないと思っているが、過去3年分についてはボーナスの支払いなどで対応してきたつもりだ。弁護士に一任しているため、今後は裁判で主張していきたい」としています。

「倉田学園」をめぐっては、時間外労働を行うためのいわゆる「36協定」を結ばずに大手前丸亀中学・高校の教職員に時間外労働をさせていたことも明らかになっていて、去年9月、丸亀労働基準監督署が法人に対し是正勧告をしていました。