EVのコミュニティーバス実証運行 三豊市

脱炭素社会の実現に向けて、6日から三豊市でEV=電気自動車のコミュニティーバスの実証運行が始まりました。

6日は市役所の前で式典が開かれ、三豊市の山下昭史市長が「市民に脱炭素への取り組みを啓発するとともに、さまざまな形での持続可能な公共交通機関のあり方を実証していきたい」とあいさつしました。

EVバスは、現在、市内で運行しているコミュニティーバスの12路線のうち、高瀬仁尾線に1台導入され、片道およそ25キロを1日4往復します。

車両を提供する再生可能エネルギー関連企業によりますと、EVバスは、ディーゼルバスと比べて車両の価格は1.5倍ほどする一方、ランニングコストは安いということで、二酸化炭素を50%程度削減する効果も見込めるということです。

この企業によりますと、四国のコミュニティーバスにEVが導入されるのは初めてだということです。

この企業の佐々木周事業企画部長は、「トータルコストで考えたときにEVでも十分メリットがあることを実証できればいいと考えています。コミュニティーバスの電化はまだ様子見という状況なのでお手本のひとつとなって、こういった取り組みが全国で進んでいけばいい」と話していました。

乗車した女性は「乗り心地はふだんと変わらず、安心して乗っています」と話していました。

実証運行は3月いっぱい行われ、利便性の向上や費用対効果、それに、脱炭素化にどれだけ寄与できるかなどを確認し、本格導入を目指すということです。