イオン坂出店 最後の営業 地元の人たちが別れを惜しむ 香川

香川県のJR坂出駅前の「イオン坂出店」は建物の老朽化や駅周辺の再整備計画のため、取り壊されることになり、最後の営業日となった29日、多くの地元の人たちが別れを惜しみました。

イオン坂出店は、50年前に「ニチイ坂出店」として営業を始め、その後「坂出サティ」に屋号を変えたあと、平成23年から「イオン坂出店」として、営業してきました。

イオングループとしては県内では最も古い店舗でしたが、建物が老朽化し、坂出市が駅周辺の再整備計画の検討を進めていることから、建物を取り壊すことになり、29日が最後の営業日となりました。

店の入り口の横の壁には感謝や別れを惜しむたくさんの客からのメッセージが書かれ、従業員が訪れた客ひとりひとりにこれまでの感謝を込めて花を手渡していました。

そして店の入り口のシャッターが閉まる前には雨の中、多くの人が集まり、午後8時すぎにシャッターが下り始めると「お疲れ様」や「ありがとう」などの声が上がっていました。

店を運営するイオンリテール中四国カンパニーによりますと、建物を取り壊したあとについては市の再整備計画を踏まえて事業を検討するとしていますが、時期や規模は未定だということです。

親子で訪れた坂出市に住む40代の母親は「子どもの頃に連れてきてもらった思い出がたくさんあり、坂出のシンボルみたいな感じでした。店が終わるのは仕方ないですが残念です」と話していました。

イオン坂出店の稲田有子店長は「地域の皆様に49年間支えていただき感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。