“5%以上の賃上げを” 連合香川が経営者の団体に要望書提出

ことしの春闘が県内で本格化するのを前に、連合香川は、経営者の団体に対し、5%以上を目安とする賃金の引き上げなどを求めた要請書を提出しました。

22日は、連合香川の福家良一会長ら6人が高松商工会議所を訪れ、県内の経営者らでつくる香川県経営者協会の本田典孝会長に要請書を手渡しました。

要請書では、前の年を上回る賃上げを目指すとして、
▽ベースアップ3%以上と定期昇給分を合わせて5%以上の賃上げを目安とすることや、
▽企業の規模間格差の是正のため35歳で27万円、30歳で24万5千円を月給の目標水準とすることなどを求めています。

連合香川の福家会長は、地方の中小企業の持続的な経営と労働者の賃金引き上げにつなげたいとしたうえで、「デフレマインドを断ち切り、適切な労務費を含めた価格転嫁で、ステージを変える年にしたい」と述べました。

これに対し、香川県経営者協会の本田会長は、「経営側としても、急激な物価高への対応が求められていることを、十分に認識しなければならない。それぞれの実情に適した賃金水準の底上げを、検討して実施するよう呼びかけていく」と応えていました。