県内の去年の梅毒感染者数137人で過去最多 早めの受診を

去年1年間に香川県内で確認された梅毒の感染者数は、速報値で137人と現在の方法で統計を取り始めた平成11年以降で最も多くなりました。
香川県は症状がある場合は早めに病院で受診することなどを呼びかけています。

香川県によりますと、去年1年間に確認された梅毒の感染者数は、速報値で137人となり、おととしより42人、率にして44%増加しました。

感染者数は現在の方法で統計を取り始めた平成11年以降で最も多くなりました。

これは全国的な傾向で、国立感染症研究所によりますと、全国の去年の感染者数も過去最多となっています。

梅毒は薬で治療できますが、放置すると深刻な症状が出ることがあるほか妊婦から胎児に母子感染する「先天梅毒」を引き起こすこともあります。

先天梅毒の子どもは、皮膚の異常や難聴といった症状が出たり、発達に遅れが出たりするおそれがあり、県内でも過去に先天梅毒の事例があったということです。

県は「性行動があれば誰でも感染するリスクがある。症状があれば早めに病院を受診してほしい」と呼びかけています。