農業と福祉の連携 いちごの収穫を障害者が体験 香川 綾川町

農業と福祉の連携で、障害者の社会参加や農業の担い手の確保につなげようと、障害のある人が香川県綾川町にある農業高校でいちごの収穫を体験しました。

この取り組みは綾川町の農業経営高校と社会福祉法人が、障害のある人の就労のきっかけづくりや、農業の働き手の確保などにつなげようと始めました。

1回目の20日は、高松市の就労継続支援施設を利用している20代から30代の男女5人が訪れ、「よつぼし」という品種のいちごの収穫作業を体験しました。

はじめに高校生が、いちごのへたのすぐ上に人さし指を添えて上に折り曲げるように収穫することなど、ポイントを説明しました。

参加した人たちは、慣れない作業に戸惑いながらも高校生と一緒にハウス内をまわり、色の見本を見ながら全体が赤いいちごを選んで1つ1つ丁寧に収穫していました。

このあと、機械を使っていちごを重さごとに選別したりパックに詰めたりして一連の作業を体験していました。

高校などでは、今後、アスパラガスの収穫体験のほか、農作物の加工や商品化なども検討しているということです。

農業経営高校の川崎博功教諭は「利用者に農業の魅力を実感してもらうことができ、高校生も学習内容を教えることで自信につながると思います」と話していました。