県内初 坂出市の病院がロボット手術支援システム導入

ひざの関節などを人工関節に置き換える整形外科の手術で、ロボットが手助けする手術支援システムが、県内で初めて、坂出市の病院で導入されました。

坂出市の回生病院が導入したのは、アメリカに本社がある医療機器メーカーが開発したロボット手術支援システム「Mako」で、ひざの関節症などの患者が人工関節に置き換える手術を受ける際に、骨を削り取る作業で使われます。

手術の前にCT検査を行って患者の骨格の情報をコンピューターに入力し、切除する骨の位置や量などを決めておきます。

手術では入力したプログラムに従って医師が削り取る部分が表示されたモニターの画面を見ながら、ロボットの腕を操作して手術用ののこぎりで骨を削っていきます。

骨を削る際には医師がロボットの腕を削り取る骨の位置に移動させて手術を行います。

削り取ってはいけない部分に動かそうとすると自動的に停止するため、誤って血管や神経を傷つけてしまう危険性がほぼなく、より安全で正確に手術を行うことができるということです。

この病院では昨年度
▽ひざの人工関節の置換手術をおよそ160件
▽股関節の置換手術をおよそ70件実施しましたが、ロボットの導入で、これまでより多くの手術を見込んでいます。

回生病院の整形外科課長の小禄純平医師は、「より安全に手術ができるところと、今までより回復が早く、術後の痛みも少ないところを最も期待している。手術後にこれまでより早く日常生活に戻れるのではないかと思う。」と話していました。