郷土の昔話を方言で語る紙芝居披露 琴平町

琴平町で中学校の生徒たちが地域の人に教わりながら、郷土の昔話を地元の方言で語る紙芝居を制作し、8日、全校生徒に披露しました。

紙芝居は、琴平中学校の1年生から3年生まで28人が去年6月から制作に取り組み、8日、全校集会で披露しました。

昔話の「タヌキのよめ入り」をもとに、絵は、町内在住の風景画家、門脇俊文さん(81)が描いた原画を生徒たちが模写しました。

また、文章は、町内に住む随筆家、堀家七子さん(86)が地元の方言に直して、読み方も指導しました。

8日は、門脇さんと堀家さんも会場を訪れ、生徒たちが琴平の方言で紙芝居を発表する様子をあたたかく見守っていました。

門脇さんは「よく頑張ったと思います。身近な風景を再認識し、それが郷土愛にもつながり、昔話をすることで想像力も豊かになって、いろんなことを感じられたのではないかと思います」と話していました。

また、堀家さんは「紙芝居がこういうふうに立派に仕上がるとは思っていなかったです。古き良き時代の琴平の言葉を残すということは達成してもらえたと思います」と話していました。

紙芝居を見た男子生徒は「方言は、全部はわからなかったが親近感があるような言葉だったので、なんとなくわかりました。琴平への郷土愛が、自分の中でもう1度出てきたと思います」と話していました。

紙芝居の読み手を務めた女子生徒は「町の人たちとも交流できて、とてもいい経験になりました。この紙芝居をとおして琴平町の方言を継承していってほしい」と話していました。

生徒たちが制作した紙芝居は、3月16日に琴平中学校の図書館で町の人たちにも披露される予定です。