四国の景気 四国財務局「持ち直している」判断を据え置き

四国財務局は3か月ごとに発表している「経済情勢報告」で、四国の景気についての基調判断を据え置き、「持ち直している」としました。
旅行需要の回復で「個人消費」が持ち直しているほか、「雇用情勢」も人手不足を背景に緩やかに持ち直しているとしています。

四国財務局は去年10月下旬から先月にかけての「経済情勢報告」で、四国の景気全体について判断を据え置き、「持ち直している」としました。

判断の据え置きは前回、去年10月に続き2期連続です。

項目別にみると、「個人消費」は、判断を据え置き「持ち直している」としました。

残暑と暖冬の影響で秋物や冬物の衣料品などの売り上げが振るわなかったものの、いわゆる「中食」の定着で総菜の売り上げが好調だったほか、国内だけでなく海外への旅行需要が回復してきているとしています。

また、「雇用情勢」は、「緩やかに持ち直している」として判断を据え置きました。

旅行客が増加する中、窓口で対応する人が足りないなど人手不足を訴える声が聞かれたということです。

一方、「企業の生産活動」は、冷凍食品の受注が引き続き好調な一方、中国経済の減速の影響で電子部品の需要減少が続いているとして、「一進一退の状況にある」とする判断を据え置きました。

四国財務局は、今後について「ことしの春闘でも賃上げに前向きな企業が多いとみられ、個人消費を中心に景気の持ち直しが続くことが期待される」としています。