香川県 昨年度の虐待認定の障害者24人 2年連続増加

香川県が公表した昨年度、虐待を受けたと市や町が認定した障害者の数は24人で、2年連続で増加したことがわかりました。

香川県によりますと、昨年度、県内17の市と町に寄せられた、障害者への虐待の相談や通報は、前の年度より5件少ない88件でした。

一方で、大声でどなったり、顔をたたいたりするなど、「虐待を受けた」と市や町が認定した障害者の数は24人で、過去3番目に多く、2年連続で増加しています。

虐待の内訳は、家族などによるものが前の年度より3人少ない12人、障害者福祉施設の職員などによるものは、9人多い12人でした。

障害者への虐待をめぐっては、平成24年に施行された「障害者虐待防止法」で見つけた人は、自治体に通報することなどが義務づけられています。

県障害福祉課は、「障害者福祉施設が人手不足などで精神的に余裕がないことも虐待が増加する要因として挙げられる」としたうえで、「各施設への研修や情報発信に力を入れていきたい」と話しています。