観音寺のホテル 新体制で営業継続を発表 地震被災者も支援へ

観音寺市の観音寺グランドホテルは、新たな会社による事業体制で営業を継続することを発表し、この中で、能登半島地震で自宅が全壊や半壊となり住めなくなった被災者に客室を無償で提供することを明らかにしました。

観音寺市の観音寺グランドホテルは、経営不振により営業の継続が危ぶまれていましたが、去年12月、新たに設立された会社の「T観音寺」に譲渡されました。

新会社の隅田光造社長は、24日、今後の事業体制などを発表し、従業員のうち希望者を全員再雇用することや観音寺市で起業するスタートアップ企業の支援として宴会場のあるテナントビルの空き室を無料で貸し出すことを明らかにしました。

また、隅田社長は石川県珠洲市出身でもあることから、能登半島地震の被災者支援として、地震で自宅が全壊や半壊となり住めなくなった被災者に客室を10室程度、無償で提供することを発表しました。

隅田社長は「北陸からは距離があるが何とか手を差し伸べたい。さらに、今まで地元に溶け込んできた施設なので、それを引き継ぎ、ここを踏み台にして人材が出てほしい」と話していました。