春の遍路シーズンを告げる「島開き法要」 小豆島 土庄町

小豆島に春の遍路シーズンを告げる「島開き法要」が、21日、土庄町で行われました。

小豆島では弘法大師の月命日に当たる1月21日から島内の八十八カ所霊場巡りが始まり、毎年この日に「島開き法要」が開かれます。

21日は土庄町の土庄港で、山伏や寺の住職らがお遍路の人たちを出迎えました。

このあと、お遍路の人たちや地元のご詠歌隊の人たちなどおよそ200人が、「お迎え大師」と呼ばれる弘法大師の座像とともに、島内の霊場をとりまとめる「小豆島霊場総本院」まで、およそ800メートルの道のりを練り歩きました。

途中、沿道では「お迎え大師」の座像に手を合わせる人たちの姿も見られました。

総本院では法要が営まれ、参加したお遍路の人たちは、霊場巡りの道中の安全と祈願の成就などを祈っていました。

毎年訪れているという高松市の女性は、「おじいちゃんの病気が治ってほしいのと、おばが目の手術をしたので早くよくなってほしいという願いを込めてお祈りをしました」と話していました。

また6歳の女の子は「家族が元気で長生きしてほしい」と話していました。

「島開き法要」を主催する「小豆島霊場会」によりますと小豆島の霊場巡りは徒歩でも1週間ほどですべての札所をまわることができるため、「手軽な遍路」として若い人にも人気があるということで、ことしもおよそ1万5000人が訪れると見込んでいます。