日銀高松支店 新紙幣3種類を報道向けに公開 発行は7月

ことし7月に新しいデザインの紙幣が発行されるのを前に、日銀高松支店が19日報道向けに新しい紙幣を公開しました。

政府は、一万円札と五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを20年ぶりに一新し、新しい紙幣をことし7月3日から発行します。

新しい紙幣は、一万円札は「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一、五千円札は現在の日本で初めての女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎をそれぞれデザインします。

新しい紙幣は偽造防止のため、紙幣としては世界で初めてとなる3D化したホログラムが使われ、紙幣を左右に傾けると角度によって肖像の向きが変化します。

また紙幣の中央にある「すかし」は肖像を映し出すだけでなく、高精細な模様を施しています。

このほか、金額はより見やすいように、アラビア数字で大きく表示されています。

日銀高松支店の村上俊樹発券課長は「今まで慣れ親しんだ紙幣からの変化を大きく感じると思う。現在の紙幣も引き続き使えるので、“今の紙幣が使えなくなる”といった詐欺には注意してほしい」と話しています。