香川大と東京芸術大 科学とアートで連携し地域の課題解決へ

香川大学と東京芸術大学がそれぞれの得意とする科学技術とアートを生かして、瀬戸内エリアで離島のコミュニティーの再生といった地域の課題解決に関する研究などを連携して進めることになりました。

これは18日、高松市で、香川大学の上田夏生学長と東京芸術大学の日比野克彦学長らが記者会見して明らかにしました。

具体的には、香川大学が進める二酸化炭素を吸収する海藻などを増やす研究の研究者と東京芸術大学のアーティストが連携し、海藻や魚が定着しやすい藻場の形状を探るほか、海中ドローンを活用してアートの視点で魅力的に研究内容を発信するということです。

また、離島でアートを介したコミュニティーの形成や再生を目指すほか、アートがもたらす「こころの豊かさ」がどのようなものかを示す指標づくりや方法論の開発を進めるということです。

香川大学の上田学長は「科学とアートの連携の効果は未知数だが、香川大学でのこれまでの研究にアートの発想が加わって新たな効果が生み出されるのに期待したい」と述べました。

また、東京芸術大学の日比野学長は「香川大学の新たな研究拠点で活動を展開するので、科学とアートの二人三脚で、芸術の新たな役割を発信するフィールドにしたい」と意気込みを語りました。