香川県のオリジナル米「おいでまい」給食に「ヒノヒカリ」混入

県内の学校給食で、「おいでまい」として提供されたごはんに、別の品種のコメが混入していたことが分かりました。コメを供給したJA香川県は、謝罪した上で「食用のコメであることに変わりはなく、健康被害が生じるおそれはない」と説明しています。

JA香川県の発表によりますと、11月、コメの貯蔵施設に収められたこの秋収穫された米をサンプルでDNA鑑定したところ、香川県のオリジナル米「おいでまい」に「ヒノヒカリ」が混入していることなどが分かったということです。

こうしたコメはこの貯蔵施設から市場に出回っていませんでしたが、JAがこれまでの流通経路を確認したところ、学校給食用に「おいでまい」として供給した玄米に混入していたことが分かりました。

混入の規模は玄米3万キロあまりの2%にあたるおよそ660キロで、このコメを使った給食が、▼丸亀市と▼坂出市、それに▼善通寺市と▼観音寺市、▼綾川町、▼琴平町、▼多度津町のすべてと、▼高松市の一部の幼稚園や小中学校で11月分として提供されたということです。

JAは、「食用のコメであることに変わりはなく、健康被害が生じるおそれはない」としていて、体調不良などの報告も受けていないとしています。

混入の原因については、JAが苗を生産者に配付した際、品種を誤ったためだとしています。

JAでは箱の色を品種ごとに分けて育苗していますが、「ヒノヒカリ」の箱が不足したため「おいでまい」と同じ色の箱を使っていたということです。

JA香川県の村川進理事長は「地域の農業を振興し、安全安心な農畜産物を取り扱う農業協同組合としてこのような事案が発生したことを皆様にお詫び申し上げます」と述べました。