有事に備え自衛隊など利用の「特定利用港湾」高松港が検討対象

有事に備えて自衛隊や海上保安庁が利用できるよう、国が空港や港の整備を進める「特定利用空港・港湾」について香川県は、高松港が検討対象になっていることを明らかにし、今後、関係者の意見を聞くなどして利用に合意するかどうか、判断することにしています。

政府は有事に備えて各地の空港や港を特定利用空港・港湾に指定し、平時から自衛隊や海上保安庁の船や航空機を円滑に利用できるように整備や拡充を行うことにしています。

これについて、25日、香川県の担当者が会見を開き、12月21日に内閣官房などの国側と県が担当者レベルの協議を行ったことを明らかにしました。

それによりますと、
▼県が管理している高松港が検討対象となっていて、
▼高松空港も自衛隊などのニーズに合致すれば追加される可能性があると、国側から、伝えられたということです。

特定利用空港・港湾に指定されると、民間の船や航空機の利用を優先したうえで
▼自衛隊の護衛艦の接岸や離岸、
▼輸送艦への物資の積み卸しなどの訓練を年に数回程度、実施することが考えられるということです。

高松港のどこの岸壁を利用するかは分からないということですが県は今後、高松市や港湾の関係者などから意見を聞いて利用に合意するかどうかを判断したいとしています。

合意した際には、県と国の関係者間の連絡や調整の体制などについての枠組みを今年度末をめどに、設けるということです。