百十四銀行 四国遍路の世界遺産登録へ 株主からの寄付金贈る

四国遍路の世界遺産登録に向けて役立ててもらおうと、高松市に本店がある百十四銀行が21日、自社の株主から寄せられた寄付金を香川県に贈りました。

香川県庁で行われた贈呈式では、百十四銀行の森匡史常務が「四国遍路世界遺産登録推進協議会」の事務局を務める県文化芸術局の象山稔彦局長に、株主から寄付された4万2500円の目録を手渡しました。

百十四銀行では、株主の優待制度で、県の特産品の提供のほかに、四国遍路の世界文化遺産への登録に向けた活動に寄付することができるコースを設けています。

「四国遍路世界遺産登録推進協議会」は、四国4県や経済団体、大学などにより平成22年に設立され、香川県が事務局になっています。

贈られた寄付金は、
▽四国遍路の文化的な価値を証明するための研究や
▽遍路道の維持管理、それに、
▽世界遺産登録に向けた機運を醸成するための普及啓発などに充てられるということです。

象山局長は「世界遺産登録に向けては地域の皆さんと一緒に取り組んでいくことが大変重要なので今後の活動に向けて心強い」と話していました。

また百十四銀行の森常務は「四国遍路が世界文化遺産として、世界中の人から愛されるような文化になってほしい。今後も歴史あるものが後世に受け継がれていくような活動に力を入れていきたい」と話していました。