ヘイトスピーチ投稿問題受け 観音寺市議会で人権研修

市議会議員がヘイトスピーチにあたる表現でSNSに投稿した問題を受けて、観音寺市議会で人権研修が行われました。

この問題は、観音寺市議会の岸上政憲議員が11月下旬、旧ツイッターの「X」への投稿で韓国を「乞食」、元慰安婦を「売春婦」などと表現し、当時の議長から厳重注意を受け、辞職勧告決議案が可決されたものです。

岸上議員は投稿を削除し謝罪しましたが、観音寺市議会は再発防止のため19日、議員を対象にしたヘイトスピーチや差別語に関する人権研修を行いました。

研修には議員15人が参加し、この中で、市の人権啓発指導員がヘイトスピーチは特定の人種や民族などへの差別をあおるもので、決して許されるものではないなどと説明していました。

研修の後岸上議員は、「改めて見てみると、自分の投稿は本当に良くないし本当にダメな行為だと思う。言動には十分注意し、誰かの心を傷つけるかもしれないということを再認識して、人権について自分の見識を深めて、生かしていきたい」と話していました。

観音寺市議会の大矢一夫議長は「このようなことが2度とないよう、今後も研修を続けていくことが必要だと思う。認識を高めて、ヘイトスピーチのないまちづくりを目指していきたい」と話していました。

一方、市議会では最終日の19日、ヘイトスピーチの根絶に向けた取り組みを推進するための決議が可決されました。