本を積んだ船「図書館船」 再来年春に運航開始へ

11日の県議会一般質問で、池田知事は、建築家の安藤忠雄さんが提案する本を積んだ船が県内の島などを行き来する「図書館船」について、再来年春の運航開始を目指していることを明らかにしました。

「図書館船」は、子どもの郷土愛を育み、地域活性化や離島との交流拡大に向けて建築家の安藤忠雄さんからことし5月、県に提案されていたものです。

県によりますと、安藤さんからは「3000冊程度の図書を搭載できる小型の船舶を取得して改造し、来年度末をめどに県に寄贈するので子どもたちのために有効活用してほしい」という意向が示されたということです。

12日の県議会一般質問の答弁で池田知事は、「令和7年春の運航開始を目指し図書館船の効果的な活用などについて検討を深めていきたい」と述べました。

そのうえで、今年度中に、島民などへのアンケート調査や図書館の寄贈を受けたほかの自治体の事例を参考にして運営方法や財源確保などを検討すると説明しました。

また、池田知事は、11日の一般質問で自転車のヘルメットの着用が努力義務になったものの、高校生の通学時の着用率が低いとして高校生を対象に、ヘルメットの購入費の補助を速やかに検討することを明らかにしました。

県は今後、県教育委員会や警察と連携してヘルメットの着用促進の取り組みを進めることにしています。