高松市の高校生たちが企業などから出る端材の有効活用学ぶ

木材や繊維などの加工で出る余った部分を、子どもの教材にできないか取り組みを進めている高松市の高校生が、端材を使った商品を販売している企業で端材の活用を学びました。

高松東高校3年生のグループは、子どもの創造力を育むために、県内の企業から出た端材や海ゴミなどを使ってオブジェを作る教材を考案しています。

このグループは、全国の高校生がビジネスプランを競うコンテストに出場し、全国の5100の応募のうち上位10チームにも選ばれています。

10日は、本来捨てられる素材を使った雑貨などを販売する高松市庵治町の店舗を訪ね、この店を手がける高松市のアパレル企業の社長から説明を受けました。

この中では、墓石の製造過程で出る庵治石の端材や、家具を作る際に出る木の端材を販売したところ、箸置きやおもちゃに活用できるとして好評で、安く仕入れられる利点もあることが伝えられました。

セーターを作る際に出た糸からクリスマスツリーの飾りを子どもたちが手がけたという事例も紹介され、生徒たちは、捨てられる素材は人の見方やアイデアによって価値が変わることを学んでいました。

グループの代表で3年生の高曽根勇汰さんは「端材を有効活用することは地域にも貢献でき、安く仕入れて低コストで提供できるので可能性を感じました」と話していました。