香川県設置に尽力した中野武営の功績をテーマにした落語を披露

「渋沢栄一の右腕」とも呼ばれ、香川県の設置に尽力した中野武営を知ってもらおうと、地元出身のアマチュア落語家がその功績をテーマにした落語を披露しました。

香川県は1888年に愛媛県から独立し、47都道府県で最後に設置されましたが、中野武営はその独立に尽力した人物で、「渋沢栄一の右腕」とも呼ばれています。

しかし、その名前が十分に知られていないことから、落語を通じて功績を知ってもらおうと、高松市内でアマチュア落語家の「春日家みっち」さんが中野武営をテーマに考案した落語を披露しました。

落語は、香川県の独立に向けてどうすべきか考えていた中野武営が、風呂場で背中を流しながら語りかけた妻のアドバイスをもとに動きだすというストーリーです。

讃岐弁で中野武営の経歴や功績をテンポ良く紹介し、会場の笑いを誘っていました。

このあと、地元の愛好家たちによる中野武営を題材にした「相撲甚句」も披露されました。

「相撲甚句」とは、相撲の地方巡業などで力士が独特な節回しで歌うもので愛好家たちは中野武営を「士魂商才」や「ラストサムライ」などと表現していました。

公演の後、「春日家みっち」さんは、「香川県は、中野武営など先人の苦労の末に生まれたことを、落語を通して知ってもらえれば」と話していました。