「特定重要拠点」候補地検討 共産の県議ら協力反対を申し入れ

有事に備えて空港や港の整備を進める「特定重要拠点」の候補地として香川県が検討されていることを受けて、共産党の県議会議員らが、県に対し、整備への協力に反対する申し入れを行いました。

8日、県庁には共産党の県議会議員らが訪れ、池田知事の代理として出席した県の担当者へ申し入れを行いました。

政府は、有事に備えて整備したい空港や港を「特定重要拠点」に指定し、自衛隊機や海上保安庁の巡視船などが使えるように、滑走路の延長や岸壁の改良工事などを進める方針です。

池田知事は、先月20日の会見で香川県が候補地として検討されていると明らかにし、「港や空港が指定された場合にはどういう内容なのか確認したうえで、できる協力をしていきたい」と述べています。

8日の申し入れでは、県内の具体的な施設として高松港が有力な候補と見られるとしたうえで、県が整備に協力することに反対するとしています。

そのうえで
▽国との協議内容を広く公開することや
▽高松港の軍事利用を拒否することなどを求めています。

申し入れを行った共産党の樫昭二県議会議員は、報道陣に対し「県は、県民と一緒に平和実現へ向かう姿勢を示すことが大事ではないか」と話していました。

県土木部の竹内正巳部長は「心配されていることは十分うかがったので知事に報告したうえで、他県の状況も注視しながら公表も含めて適切に対応していきたい」と話していました。