高松市沖合で“海のゆりかご” アマモの種まき

魚の住みかとなる海草で、「海のゆりかご」とも呼ばれるアマモを増やして、成育環境を改善しようと、22日、高松市の沖合で、漁業者などが、海中に種をまく取り組みが行われました。

海草のアマモは、海の魚の住みかとなっているほか光合成で酸素を生み出すことから成育環境を改善するとも言われています。

しかし、環境の変化によって近年、減少していて、影響が懸念されていることから、22日、香川県内の漁業者などが、アマモの種まきを行いました。

参加者たちは、はじめに、香川県水産試験場に設けられた生けすで、保管していたアマモの葉を水で流しながら、中にある種を取り出していきました。

このあと船で高松市の沖合に移動し、船上からアマモの種を海に投げ入れました。

来年春ごろに芽を出すということで、5月ごろには、海の中に水中ドローンを入れてアマモの状態を確認する予定だということです。

「JF香川県漁協青壮年部連絡協議会」の上嶋康夫会長は、「だんだんとアマモは少なくなっていると感じています。アマモが少しでも育つことで、時間がかかるとは思いますが、豊かな海を残していきたいです」と話していました。