「おこげを食べるとがんになるか?」テーマに大学教諭が講演

「おこげを食べると本当にがんになるのか?」をテーマに、専門の大学教授による講演会が、香川県坂出市で開かれました。

坂出市役所で行われた講演会には、およそ20人が集まり、香川大学医学部の横平政直教授が「おこげを食べると本当にがんになるのか?」をテーマに講演しました。

横平教授は、まず「がん」について説明し、がん細胞は増殖し続けるために周囲の組織を破壊するほか血液などで別の臓器に移動し定着する特徴があると話しました。

そのうえで、おこげには、「ヘテロサイクリックアミン」という発がん物質が含まれているものの、日常生活における平均摂取量は1日およそ10ミリグラムで、この250倍のおこげを毎日食べなければ、発がん性は確認されていないため気にする必要はないと指摘しました。

そして、さまざまな食品に添加物が含まれているので科学的根拠をもって食品の安全性や効果を見極めることが大切だと伝えていました。

参加した綾川町の70代の男性は「発がん性のあるものを調べることから始めて、がんについて勉強したい」と話していました。

また、坂出市の70代の女性は、「こういった講座で、本当の知識を取り入れないといけないと思いました」と話していました。