香川短期大学 23人食中毒 文化祭模擬店の料理が原因と断定

今月、香川短期大学の文化祭で、模擬店の料理を食べた学生23人が、腹痛と下痢などの症状を訴え、中讃保健所は模擬店の料理が原因の食中毒と断定しました。

県によりますと、今月21日と22日に宇多津町にある香川短期大学で開かれた文化祭で、学生たちが開いた模擬店で提供されたカレーライスを食べた学生23人が、腹痛と下痢などの症状を訴えました。

中讃保健所が調べたところ、カレーライスの残りや患者の便の中から、食中毒を引き起こす細菌、ウエルシュ菌が検出されたことなどから、この模擬店の食事が原因の食中毒と断定しました。

患者の症状はいずれも軽く、すでに全員が回復しているということです。

カレーライスは文化祭の期間中にあわせて235食が提供され、大学関係者以外の人も食べたということで、県が今後調査することにしています。

カレーは学生が大きな鍋で調理していたということで、県は中心部が冷めない状態のまま放置して、菌が増殖したとみています。

ウエルシュ菌は加熱しても死なない菌で、県は
▽加熱調理した食品を保存するときは、すぐに冷却したあと小分けにするなどして冷蔵庫などで10度以下で保存することや
▽温かいままで保存する際は、55度以上の高温で保存することを呼びかけています。

香川短期大学は「衛生管理が不十分だったことを深くお詫びするとともに、再発防止に徹底して取り組む」とコメントしています。