関西空港〜香川 半額でタクシー実証運行へ 高速バス運休で

より多く外国人観光客などを香川県に呼び込もうと、新たな取り組みが始まります。高松市内のタクシー会社などが来月、関西空港から通常運賃の半額でタクシーを利用できるサービスの実証運行を始めることが分かりました。

日本を訪れる外国人観光客には関西空港が西日本で最も多く利用されていますが、関西空港と四国を直通で結ぶ高速バスはコロナ禍以降運休が続き、誘客する上で交通アクセスが課題となっています。

こうした中、高松市内のタクシー会社と東京の企業が組んで、関西空港と香川県をタクシーで直接結ぶサービスの実証運行を来月始めることが分かりました。

主なターゲットは外国人観光客や富裕層で、香川県への移動だけでなくそこから県内の観光地をめぐるオプションプランも専用のサイトから申し込むことができます。

高速料金などを除いた関西空港から高松までの運賃は、実証運行の期間中
▽最大4人が乗れる普通車で2万4400円
▽最大9人が乗れる特定大型車では3万5200円の定額制となりいずれも通常の半額となります。

交通事業者と観光地が連携した取り組みを支援する国の「交通・観光連携型事業」にタクシー会社が大都市部から直接客を運ぶ事業としては四国で初めて採択され、来年2月まで効果を検証することにしています。

外国人観光客をめぐっては、いわゆる「オーバーツーリズム」が課題となる中、国も地方の観光地への客の分散を推し進めており、タクシーを活用して交通アクセスを改善しようという今回の取り組みの効果が注目されます。