県産木材を活用へ 自治体職員らが学ぶ研修会 坂出市

公共施設や企業の建物に香川県産の木材を活用してもらおうと、自治体職員などが施工方法などを学ぶ研修会が坂出市で開かれました。

研修会には、自治体の職員や建設会社の社員など25人が参加しました。

会場は、坂出市で建設中で、県産木材が使われている企業の工場兼事務所の近くで行われ、設計を担当した建築士が講師として招かれました。

建築士は、まず、高松市の塩江町から切り出したヒノキを天井部分に使用したことや、木の板を繊維の流れが互い違いになるように組み合わせて、強度を高めた「CLT」と呼ばれる木材を用いたことなどを説明していました。

このあと参加者は建設中の現場に移動し、実際に県産木材がどのように使われているのかを見てまわりながら、建築士などに構造や施工方法などを尋ねていました。

政府はおととし10月、脱炭素社会の実現に向けて、公共施設だけではなく、民間の建築物にも積極的に木材を活用するなどの方針を盛り込んだ法改正を行っています。

これを受けて、香川県でも公共施設や住宅以外の建物での木造化を促していて、19日の研修会はこの一環だということです。

香川県森林・林業政策課の神野真視子副主幹は「少しでも木材の利用を広めてもらい、そのなかで香川県産の木材を使ってほしい」と話していました。