ひまわりの種から油を搾り取る「初しぼり」 まんのう町

特産のひまわりを使った地域振興に取り組むまんのう町で、16日、ことし収穫したひまわりの種からはじめて油を搾り取る作業が行われました。

まんのう町では、30年以上前から町内の畑でひまわりが栽培されていて、まちおこしにつなげようとひまわりの種などを使った商品開発にも取り組んでいます。

16日は、食用油「ひまわりオイル」を製造している施設で、ことし8月に収穫したひまわりの種から油をとる「初しぼり」が行われました。

地元の小学生およそ40人が見学に訪れ、油が出やすく香りがつくようにあたためる「ばい煎」の工程や、種をすりつぶすスクリュー式の搾油機から油が出てくる様子などを興味深そうに眺めていました。

施設の担当者によりますと、ことしは例年に比べ台風や雨などの影響は少なかったものの、新芽が鳥に食べられる被害があり収穫量は想定のおよそ3分の1の5トン弱にとどまったということです。

見学した児童は「機械だけでしぼるのではなく手作業もあるので大変だなと思いました」とか「1本のオイルを作るのにたくさんのひまわりの種が必要だということに驚きました」と話していました。

「ひまわりオイル」を製造しているサンフラワーまんのうの齋部正典代表理事は「子どもたちに見てもらうことでまんのう町がひまわりの町であることを広めていきたい。ひまわりオイルは機能性が高く栄養も豊富なのでぜひ使ってほしい」と話していました。

ことしのひまわりオイルは、11月初旬ごろから出荷される予定だということです。